子どもが小学生になり、行動範囲も広くなるとやっぱり心配ですよね?そんな不安を解消してくれるのが、子供見守り用GPSです。
子どもに小型のGPSを持たせることで、スマホのアプリで位置情報を手軽に確認できるようになり、GPSを持った子供からも現在地を知らせるボタンを押したり、ボイスメッセージのやり取りまでできる機種も登場しました。
軽く10社以上がこの分野に参入されており、各社特色のある機種やサービスを展開されています。ユーザーとしては選択肢が多いことに良いのですが、多過ぎでどれが良いのかわからない。特徴やサービスを簡単にまとめて欲しいというニーズにお応えして、本ブログは8社を取り上げ紹介させて頂いています。
厳選した8社(GPS BoT、まもサーチ2、どこかなGPS、みてねみまもりGPS、みもりGPS、conecoコネコ、みまるく、アミューリンク)のGPSを簡単解説&比較し、当サイトのおススメを決定しましたので、こちらも是非参考にしてください。
機種紹介
本ブログでは、8社のGPSを使いやすさ、機能、ランニングコストの面で比較し、おススメは「まもサーチ2」であることを紹介しています。
「まもサーチ2」は、子どもの位置情報を得る、子どもからの現在地発信を受けると言う点でシンプルかつランニングコストに優れており使いやすく、もちろん我が家でも使用しておりました。
当ブログで子供用みまもりGPSの情報発信をさせていただいて約1年が経ち、お陰様でPVも順調に増えてきたある日、みまるくを展開されているモリトジャパン株式会社様から「みまるく」という製品もあるよ!という情報をいただきました。
紹介できる製品が増えることは、こちらとしてもありがたい情報でしたので早速ラインナップに追加させていただいたところ、記事を作成する中で当ブログで一番おススメしている「まもサーチ2」と甲乙付けがたいことが判明。
モリトジャパン株式会社様に「正直使ってみないとレビューできないので、モニターとして使用させていただくことは可能ですか?」とこちらからお願いしたところ、快諾していただけました。
ちょうど「まもサーチ2」の2台目(新品)を手に入れたところだったので、「この2つを比較しよう!」したら面白いのではないか、ということです。
まもサーチ2
- 特徴や機能はみまもりGPSでは標準的。
- 現在地発信機能あり。
- GPS本体は、5,980円(税込)。
- ランニングコストは、月額528円(税込)。
- 年間契約で5,500円(税込)を一括払いすると、1ヶ月あたり458円(税込)。
みまるく
- 特徴や機能はみまもりGPSでは標準的。
- 現在地発信機能あり。
- GPS本体は、6,820円(税込)。
- ランニングコストは、月額462円(税込)で初月無料。
基本情報
実機の比較を紹介する前に、今回扱う2社の基本情報(仕様)を比較しておきたいと思います。
比較表を見ていただくと機能はほとんど同じであることがわかります。
しかし、異なる点を挙げるとすれば、
- 寸法
- 質量
- 稼働時間
- 測位方式
- 通信可能エリア
と、なります。
①寸法、②質量は手元に実機がなくてもイメージで比較できますが、それ以外の③稼働時間、④測位方式、⑤通信可能エリアは実機で比較していきたいと思います。
実機比較
①寸 法
みまるく、まもサーチ2の寸法は、以下のとおりです。
みまるく : 65mm × 40mm × 17mm
まもサーチ2:45mm × 45mm × 15mm
どちらも片側に「現在地発信」用のボタンとライトが1つずつあります。
体積だけで見るとみまるくがかなり大きいですが、これは好みで選んで良いと思います。「カバンに入れるには小さい方が良い」「見つけやすい方が良いので大きい方良い」など、意見が分かれるところではないでしょうか。
まもサーチ2の方が、小型である。
大きい、小さいの選択肢は、好みで選んではどうか。
②質 量
みまるく、まもサーチ2の質量は、以下のとおりです。
みまるく : 55g
まもサーチ2:36g
まもサーチ2の方が軽量です。まもサーチ2は小型なので当然の結果でしょう。ただ、その差は19gで、ランドセルやカバンに入れておく分には、特に気になる差ではないと思います。
まもサーチ2の方が、軽量である。
ランドセルやカバンに常時入れておくのであれば、誤差範囲
③稼働時間
比較方法は、それぞれフル充電から充電の通知が来るまでとし、どちらがどの程度長く稼働するのかを検証します。
フル充電
USB-Micro Bを使用し、6月28日23:00に充電を開始しました。そして、翌朝に回収し、約7時間ほど充電したので、満充電ということでこの日より使用を開始としました。
使用開始日時 : 2022年6月29日(水)午前6:00
外出する時は必ず持って出るようにし、充電のお知らせ通知が来るまで充電はせずにそのまま使い続けます。
使用頻度
平日は学校と学童、その後に習い事、土曜日は習い事が2つあります。全て自宅から半径1kmの範囲での移動距離です。
日曜日は使用しませんので、自宅に置いたままです。
平 日 : 自宅 → 学校 → 学童(約2時間) → 習い事(1時間) → 自宅
土曜日 : 自宅 → 習い事(1時間) → 自宅 → 習い事(1時間) → 自宅
日曜日 : 使用なし
結 果
みまるく、まもサーチ2ともに2022年7月6日に充電の通知が来ました。2つの差は約6時間ですので、ほとんど同じと判断しても良いのではないでしょうか。
- フル充電から充電通知までは、約7.5日間は充電なしで利用可能
- 稼働時間の差は、誤差範囲
(注:みまるくは、充電残量が残り20%になると通知となるが、まもサーチ2は不明。)
④測位方式、⑤通信可能エリア
④⑤は、GPSの正確さ(位置取り、計測頻度)に反映されるので、みまるくとまもサーチ2を同時に持ち歩くことで、2つに違いを比較したいと思います。
先日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、USJ)に遊びにいきましたので、USJまでの道のり(JR京都線~大阪環状線~桜島線)、USJ内でのGPSの動きを記録しました。
電車移動での測定頻度比較
電車移動での計測は、地図サイズや測定点数の処理上、JR高槻駅からの移動履歴を記録しています。
みまるく
みまるく
みまもり頻度:1分間隔
みまるくは、測定頻度を1分間隔としていますが、実際には1分間隔では計測されておらず、3分~4分での位置情報更新となっていることがわかります。
また、気になる点としましては、15:34に広島県までデータが飛んでいました。
瞬間移動ですね(笑)
どのような条件でこのようなプロットがされるのかは不明ですが、少し不安の残る結果となりました。
まもサーチ2
まもサーチ2
間隔の設定:1~2分
次に、まもサーチ2でもみまるく同様に、測定頻度を1分~2分間隔としています。移動履歴を見ると1分間隔でプロットされている箇所もありますが、概ね1分~2分間隔で位置情報が更新できていることがわかります。
結果
みまるく、まもサーチ2ともに設定が1分間隔での測定でしたが、違いがハッキリ出る結果となりました。
- みまるくは、1分間隔測定でも約3分~4分間隔で、約40分間で13点測定
- まもサーチ2は、1分間隔測定でも約1分~2分間隔で、約40分間で18点測定
- みまるくのみ、1ヵ所において異常測定が見られた。
テーマパーク内での測定頻度比較
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、USJ)園内での移動を記録しています。
計測時間 : 8:30~18:30
みまるく
園内をあちこち歩いた結果、みまるくは10時間で92個の移動履歴がありました。(図はプロットが重なっていますが、カウントは拡大して個数を確認しています。)
前日と同じように、移動履歴が2カ所(東大阪市方面、名古屋市方面)に飛んでおり、瞬間移動が記録されていました。
日常で使っている分には、このような瞬間移動は記録されないのですが、何故かUSJに出掛けた日は、このような移動履歴が記録されていました。
まもサーチ2
同様に、まもサーチ2では10時間で89個の移動履歴がありました。
結果
みまるく、まもサーチ2ともに測定頻度に大きな差はありませんでしたが、みまるくは異常測定が2ヵ所で確認できました。
- みまるくは、約10時間で移動履歴が92点
- まもサーチ2は、約10時間で移動履歴が89点
- みまるくのみ、2ヵ所において異常測定が見られた。
決して、「みまるく」を推奨するモニターではないことをモリトジャパン株式会社様にも了承を得ていますので、当ブログが正直ベースでレビューしたいと思っています。
山間地域での位置取り
先日、京都府南丹市日吉町にあるDODキャンプパーク京都へ行った際に、位置取りを比較しました。携帯(UQモバイル)の電波はアンテナが1本~5本と非常に不安定な場所となります。
スマホのグーグルマップでの位置取りです。実際に私が立っていた場所と一致していました。
みまるく vs まもサーチ2
電波の不安定な中でしたが、みまるく、まもサーチ2ともに同じ位置取りです。
山間地域におけるみまるく、まもサーチ2の位置取りは、大きく外れることなくほぼ同じ位置取りとなり、差異はなかった。
アプリの使いやすさ
みまるく、まもサーチ2ともに無料のアプリをインストールし、そのアプリを使用することで位置情報を確認することができます。使用されている地図データはどちらもグーグルマップなのですが、その表示が若干異なっています。
みまるく vs まもサーチ2
こちらは大阪駅周辺のマップをそれぞれ表示させたものです。ベースはどちらも同じで見やすいのですが、まもサーチ2には建物の形が表示されおり、みまるくは逆に建物の表示がないのが確認できます。
地図データに建物表示が必要な場合は、まもサーチ2の方が位置を把握しやすい。
コスト
最後に2つの初期費用とランニングコストを比較します。
価格は2022年8月時点のものです。サービスを開始するには、初期費用としてデバイスを購入し、月額利用料を払う必要があります。
デバイス価格も月額利用料も大きな差異はなく、どちらも契約年数の縛りもなく、契約事務手数料も必要ないため、気軽に始めることができます。
こちらの表はそれぞれを利用期間に応じて計算したものになります。どちらも、デバイス価格に月額利用料、そしてそれぞれの無料サービスや長期契約の割引を加味しています。
年間契約をできるのであれば、まもサーチ2にコストのメリットがでます。
年間契約はせず、気軽に続けたいという場合は、みまるくにコストのメリットが出ます。
年間契約をすれば、まもサーチ2にメリットあり。
年間契約の縛りなく、毎月気軽に使う場合はみまるくにメリットあり。
結 論
今回はまもサーチ2、みまるくの仕様比較、実機を使用した比較、コスト面での比較をして検証してきましたが、いかがでしょうか?
私の結論は以下です。
みまるく、まもサーチ2ともに見守りGPSとして十分に使用できる機能と性能があり、使用する上での差異はほとんどなし。
強いて差を付けるならコスト面である。
・年間契約をするのであれば、「まもサーチ2」
・毎月支払いで気軽に使いたい場合は、「みまるく」
以上、いかがだったでしょうか?
見守りGPSは日々進化し、色々な機能が追加されていますので日々注視していきたいと思っています。
今回の検証方法についてのコメントやリクエストがあれば、是非参考にさせていただきたいのでコメント頂けると幸いです。