陸マイラーとして2001年から所持し続けてきたANAカード、2007年からはスーパーフライヤーズカード(以下、SFC)に切り替えて、トータル20年以上お世話になっているANAカードですが、2022年にこれまでにない改悪が発表されました。
少々の改悪であれば、無視して自分のポリシーを貫くつもりですが、今回ばかりは改悪内容をしっかり理解した上で、ANAカードを継続するのか?解約するのか?それとも別の方法を取るのか、判断しなければなりません。
SFCは修行の成果物でもありますし、できるだけ手放したくないのですが、こればっかりは年会費とのバランスもあるので、しっかり判断したいなと思っています。
同じような悩みに直面されている方の参考になれば、幸いです。
そしてこちらの記事も参考になればと思いますので、是非一度ご覧ください。
ANA VISA/MASTERカード 大改悪!?
皆さん、ANAカードお持ちでしょうか?旅行好きならJALカード、ANAカードなどの航空会社提携のクレジットカードを所持されている方が多いと思います。
ショップの店員をしている友達の話でも、航空会社提携のクレジットカードを利用される方が多いと聞いたことがあります。
今回こちらで取り上げるのは、ANA(全日本空輸株式会社)が三井住友カードと提携してANAマイレージクラブの会員に向けて提供しているANAカードです。
こちらはANAカードのVISA(ビザ)とMASTER(マスター)、共に一般カードです。
三井住友カードの公式ページより「商品性改定のお知らせ」ということで、その内容の発表がありましたので、重要な点を抜粋して説明します。
是非参考にしていただけると嬉しいです。
対象となるカード
まずは、皆さんがお持ちのANAカードが改悪の対象となっているかご確認ください。
- ANA VISA プラチナプレミアムカード
- ANA VISAプラチナ スーパーフライヤーズ プレミアムカード
- ANAカード(ワイドゴールドカード)
- ANAスーパーフライヤーズ ゴールドカード
- ANAカード(一般カード)
- ANAスーパーフライヤーズカード(一般カード)
- ANAカード(ワイドカード)
- ANAカード(学生カード)
- ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード
- ANA VISA Suicaカード
- ANA VISA nimoca カード
改悪の影響をモロに受けてしまうのが、ゴールドカードですね。恐らくSFCも含め、ゴールドカードを所持されている方が一番多いのではないでしょうか。
それでは、解説していきます。
改悪① マイ・ペイすリボ(リボ払い)利用時の特典改定
従来、「リボ手数料」が含まれる月の請求には、通常ポイントに加え、ご利用金額200円(税込)あたり0.5%のポイント還元がありました。
通常ポイント 200円利用 → 2ポイント → 2マイル
リボ払い特典 200円利用 → 1ポイント → 0.6マイル(今回廃止)
(リボ払い特典で得られるポイントはボーナスポイント扱いとなり、マイル交換率が異なります。)
以上より、ゴールドカードの場合はこれまで200円利用で最大2.6マイルを獲得でき、還元率にすると1.3%でした。
通常ポイント 200円利用 → 1ポイント → 1マイル
リボ払い特典 200円利用 → 1ポイント → 0.6マイル(今回廃止)
一般カードの場合は、これまで200円利用で最大1.6マイルを獲得でき、還元率にすると0.8%でした。
通常ポイント 200円利用 → 1ポイント → 3マイル
リボ払い特典 200円利用 → 1ポイント → 0.6マイル(今回廃止)
プラチナカードの場合は、これまで200円利用で最大3.6マイルを獲得でき、還元率にすると1.8%でした。
カードによって通常ポイントは異なりますが、リボ払い特典のマイル還元上乗せ0.3%は共通の特典でした。
2022年8月10日請求を最後にこのマイル還元上乗せ0.3%が廃止され、その後はリボ払いの残高に応じて、年2回(6月、12月)500円相当のVポイント還元に改定されます。
- 2022年8月10日の請求までは、マイル還元上乗せ0.3%
- 2022年9月10日の請求からは、年1,000円相当のVポイント還元
ANAカードを所持する目的は、より多くのマイルを貯めることにあります。年1,000円相当のVポイント還元であれば、わざわざリボ払いまでするメリットはないと判断しています。
改悪② WEB明細利用時の年会費割引廃止
従来、WEB明細を利用していると、年会費からゴールドカードは1,100円(税込)、プラチナカードを除くその他カードは550円(税込)が割引されていました。
- 2022年10月10日を以って廃止
- ゴールドカード:1,100円割引廃止
- その他のカード:550円割引廃止
- プラチナカード:対象外
- 年1回のマイ・ペイすリボ利用による年会費割引は継続
プラチナカードを除くゴールドカード、その他カードには実質の年会費値上げとなります。割引があっても高い年会費ですので、この改悪は本当に痛いですね。
改悪③ カード付帯の海外・国内旅行傷害保険の適用条件改定
クレジットカードには旅行傷害保険が付帯していることが多いのですが、保険の中身である保障内容はカードによって異なります。そして、「利用付帯」・「自動付帯」のどちらかが設定されています。
【利用付帯】
そのクレジットカードでツアー代金や公共交通機関の料金を支払わなければ、旅行保険が適用にならないもの。カードを持っているだけではダメ。
【自動付帯】
カードを持っているだけで旅行保険に自動的に入ってるもの。
手続きや登録などといった手間が不要。
これまでANAカードを所持していれば、自動付帯、つまり何もしなくても旅行保険に加入できる状態でしたが、2022年10月1日(土)以降の出発からは、利用付帯に変更されます。
海外旅行保険も都度都度入ると結構高いので、これまでは保険に入ったつもりでカード年会費を払っていましたが、利用付帯となると少し手間ですね。
しかし、クレジットカードで決済する金額に定めが無い上、自宅から空港までの電車やタクシー代をカードで払うなどして対応できるので、ハードルはそれほど高くないです。
- 国内・海外ともに利用付帯となる。
- 2022年10月1日(土)以降の出発から適用
- 出国前の公共交通乗用具の代金をカード決済すればOK
- 決済金額に定めなし
旅行の際、ANAカードに付帯する保険を利用する際には、必ずカード決済するように注意してください。
重要なお知らせ(メール)
2022年6月22日、三井住友カードから念押しのメールが「重要なお知らせ」として送られてきました。内容はこれまで説明させていただいたことと、情報誌「MY LOUNGE」の無料サービス終了が書かれています。
どのANAカードを選ぶべきか?(一般カード)
クレジットカードを維持するための年会費ですが、今回の改悪で、
- WEB明細利用:割引廃止
- マイ・ペイすリボ利用:割引継続
となりました。では、年会費がどのようになるかを見ていきます。
プラチナプレミアムカードには年会費割引がなく、88,000円(税込)です。
結論
改悪①②③をもう一度おさらいすると以下のようになります。
- マイ・ペイすリボ利用時のマイル0.3%上乗せ廃止は全てのカードに影響
- web明細利用による年会費割引廃止は最大1,100円のみ
- 旅行傷害保険は利用付帯になるが、保険金額には変更なし
HOK blog的には今回の改悪で一番大きいのは、マイル0.3%上乗せ廃止です。これはゴールドカードでもマイル還元率1.0%となってしまいますので、正直マイルを貯めるという側面では他のカード、特にマリオットボンヴォイアメックスプレミアムカードも十分検討の余地があるからです。
しかしANAに沢山搭乗し、フライトマイルも合わせて貯めていきたい方は、以下を参考にANAカードを選択されてはいかがでしょうか。
- 一般カード:コスパ重視でマイルを貯めたい
- ワイドカード:中途半端な位置付けのため、おススメしない
- ワイドゴールドカード:マイルを貯め、旅行時の保険にも備えたい
- プラチナカード:年会費を気にせず、愚直にマイルを貯めたい
どのANAカードを選ぶべきか?(SFC)
次にスーパーフライヤーズカードの年会費を見ていきます。
スーパーフライヤーズカード
※1 マイ・ペイすリボに設定のうえ、年1回以上リボ払い手数料の支払いで割引
スーパーフライヤーズゴールドカード
※1 マイ・ペイすリボに設定のうえ、年1回以上リボ払い手数料の支払いで割引
プラチナ スーパーフライヤーズ プレミアムカード
プラチナスーパーフライヤーズプレミアムカードには年会費割引がなく、88,000円(税込)です。
結論
スーパーフライヤーズカードの場合、普通カードとゴールドカード年会費の差が2,448円とそれほど差がありませんので、ゴールドカードの方が良いと思います。
しかし、スーパーフライヤーズカードをメインカードとしてではなく、ステータス維持のために持ち続ける方にとっては、少しでも年会費は安い方が良いので普通カードで良いでしょう。
解約か?それとも継続か?
私自身は現在スーパーフライヤーズゴールドカード(MASTER)を所持しています。これはメインカードではなく、サブカードでもなく、ステータス維持だけのために所持しています。
2020年以降、陸マイラーである私は、使い勝手の良さからマリオットボンヴォイアメックスプレミアムカード(旧SPGアメックス)をメインカードとしていますので、スーパーフライヤーズゴールドカードの扱いをどのようにするか悩んでいました。
コロナ禍ということもあり、ほとんど飛行機に乗る機会がなくなってしまったこと、そして今回の改悪を受けて解約も検討しました。
しかし、冒頭でも述べたようにこれは修行の成果物でもありますし、家族みんなが上級会員資格を維持できるため、残しておくべきだと考えています。
そして、私が出した結論は、JCBブランドのスーパーフライヤーズ一般カードにランクダウン、ブランド変更をし、できるだけ安く維持することを決意しました。
スーパーフライヤーズゴールドカードの年会費は毎年2月に請求がありますが、2023年2月請求分は無料となりましたので、次回2024年2月の切り替えタイミングでまた本ブログにて取り上げようと思います。
以上、参考になれば嬉しいです。
ありがとうございました。